アニメ『ゆゆ式』2話について基礎的なツッコミをするだけ
超文フリやらコミティアやらその他いろいろやらですっかり更新が遅れていました。
前回の1話感想(?)は色んな方にご好評いただけたようで嬉しい限りです。
2番目に遅い『ゆゆ式』1話感想─アニメの出来を死ぬ程心配していた原作厨の目線から─
http://d.hatena.ne.jp/esuji5/20130415/1366039893
色んな準備が必要なので、同程度の内容では更新していけないだろうと思っていますので、夏コミあたりにまとめたものを同人誌として出すつもりでいます。
その準備というか、色んな人に話を聞いたり議論をしたりする叩き台として、基礎的なツッコミを入れるのを各話に対する当ブログでの更新にしようかと。
総評
私は1話放送後に、3話くらいまでにはこの作品の方向性や特徴を視聴者に提示していくつもりであろうと考えていたのですが、その流れにまさに乗っている2話だったという総評です。(実際、3話までにやりきった感はありました)
ゆずこ達3人の学校生活の軸になる情報処理部を集中的に描いて「そういう作品なんだ」という印象を与えていく展開から、3話で水着回&夏休みへ。
3人のコミュニケーションの主戦場となる教室、部室、唯ちゃんの部屋を順繰りに見せていく、良い構成だと原作厨としては感嘆しました。
また、原作2巻カラーページの「なんつってつっちゃった」ネタに始まり、アイス、おっぱい、犬、砂肝うま太郎と原作の中でも強めのネタを振っていってる印象もありました。これは3話でも同様で、やはり3話までを勝負所に考えていたのかなあと。
そして、下のネタ出しを終えて感じたのは、情報処理部という狭い部室内のやりとりが続くを飽きさせないために色んな工夫がされているということです。Aパートは特に原作からカメラワークを変更してますし、同ポジション的に繰り返される俯瞰(上から映す)カットもそれぞれに違いを付けてきているように見えました。
空や光の演出も細かく入っていて、地味ながらも強い原作ネタに負けない画面作りがされているのではないかと思います。
Wikipediaさんから引っ張ってくるのが楽で、ありがとうございますってなるやつ
サブタイトル:情報処理部
脚本:高橋ナツコ
絵コンテ・演出:小島正幸
作画監督:松尾亜希子
総作画監督:田畑壽之、秋谷有紀恵
アバン(2話でもそう呼んでいいのか知らんですが)
・なんつってつっちゃった
見事に、実に見事に原作を再現してもらったという感謝。
音楽のsakai asuka氏が元バンナムの方である、ということに触れて何かを言った気になりたい。
境亜寿香
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A2%83%E4%BA%9C%E5%AF%BF%E9%A6%99
本編Aパート
本編の入りは木漏れ日から。空繋ぎというか、空への意識というか。どこまで継続されるのかを見ておきたい。
部室のペンスタンドがまた目立つ感じに配置されるの巻。
何かあるのかと思ってたら、5話でエクスカリバーの鞘として機能してましたね。あの見せ場のための伏線? いや、いやいやいや・・・。
俯瞰その1。
原作3コマ分の会話をなんとなく流していくカット。
すいませんありがとうすいません。
絵にも声の演技にも勢いがあってすばら
原作では縁さん一人のカットから手前に唯ちゃんとゆずこを配置して、なるほどと思わせる。4コマだと狭くてできなかったんだなあと。
「(しばらくは触らないでおこう)」の図。
心の中のセリフは、絵を止めてから演技させるのが基本になってるみたいですね。
原作に比べて明らかにボリューミーな胸。
今月のきららでの制作会社レポートを読む限り、田畑総作画監督が主犯の模様。
ゆずこが猫みたいな横顔でかわいい(個人の感想です)
と言いつつ、微妙な斜めからの顔の書き方は原作4,5巻でも気になっているところなので、後追いでなにか言及できるかもしれない。
「照英顔の犬だ」という指摘があって不意を付かれた。
元のつぶやきは失念してしまいました。
原作にないカット。手を合わせるお嬢様感はさすがの縁さん。
どちらかの手の親指の境界線が切れてるように見えなくもないけど、こまけえこたぁいいんだよ。
かわいい(個人の感想です)
原作のタイツからさりげなく素足になってるのも高ポイント
俯瞰その2。ズボシホスカの余韻を感じさせる良いカット(原作から追加)
あいちゃんと廊下で遭遇して隠れるところ。
ゆずことは逆側に移動したはずなのに、次のカットでは同じ場所にいる。
素早い、さすが縁さん素早い。
本編Bパート
容赦無いゆずこ。原作だと1個だけ取ったものだと思っていたので、
これには原作厨もドン引き。
縁さんと唯ちゃんが使っているノート。
モデルは、私の世代にはお馴染みの旧verのコクヨキャンパスノート。
フォントを似せながら「Campus」を「Citrus」に変えてあって芸が細かい。
(参考:http://www.kokuyo-st.co.jp/stationery/campus/history.html)
ちなみに原作では「Canvas」となっている。
からの、伸ばし棒を追加してくる演出。
縁さんはなんか恵まれてるなあ。
振り向いたらドッキリという構図。
唯ちゃんが用意したという事実。
ゆずこの声の演技。
原作の場面はこう解釈するんだ! というアニメからの正解発表だけど、
出来がいいので問題ないですああもうたまらん。
そして原作にもある構図だけど、このホワイトボードからの視点をきっちり使えたのはよかったなあと思います。
・「まあ、もう一台はうちにあるんだけどね」
1話の記事にも書いたけど、お母さんがマウスを忘れ物と言っていたのが伏線になっている。
あれだけで流すのかと思ったらちゃんとこのやりとりもやるのか。
せっかくなので、鍋回でさりげなく映ってるんだろうなと予言しておこう。
・ここでも空と校舎の描写
この影の描き方が正しいかはよく分からないけどいい感じです(個人のふわっとした感想)
縁さんが部長に就任する貴重な描写。
原作だと、進級後に部長と呼ばれ始めたので、
実は1年生時には幽霊部員の3年生でもいたのかと思っていたけど
アニメではその線はなさそう。
夏服だぜ、あっついぜ―という描写。
なるほど、雨の描写を挟むのかという納得感。
あとBGMが良いですね。
3人の描写になった途端に簡略化されるモブさん。
教室という公の場でも3人の空間であることの演出なんでしょうな。
しかし、ゆずこのケータイはまた古そうなの使ってるな。
覗き見防止フィルムかなにかが貼ってある縁さんケータイ。
原作5巻に出てきたスマホに切り替わるのはもうちょっと先なんでしょうな。
簡略化されてなお、たらり汗(?)を流さざるを得ないモブさん。
もうちょっと突っ込んだモブ演出は5話でのお楽しみ。
原作は窓からだったのがテラスからゆずこを見る図に。
モデルになった学校がそうなってるのかしら。
いつもと違って前のめりでフラフラな歩き方。
背景も合わせて動かす・・・あれだよ、あの手法・・・。
猫は普通で通行人は簡略化モブ。
徹底してそういう見せ方なんだなあと。
・ただいマンモス
原作と違ってそこにツッコまないパターン。
それはおいといて、コマ送りしてみるとなかなか細かい一瞬のカット。
・机をぱしこんぱしこんする縁さん
かわいい(個人の感想)
部活の時間=情報処理部の始まりだヒャッハーという描写なんでしょうねえ。
1話はいろんな部活を見せるという感じでしたが。
アイスは3人分買ってきてたのかという答え合わせと、
カバンの集合描写に重ねるアイスの食べた後描写。
いやはや、なるほど感しかない。
俯瞰その4。原作3コマ分の会話を、こちらは細かく動かしてくるぅ、という感じでそれぞれに違いのある俯瞰シリーズ。
アイスについて調べている図。
元ネタ(元サイト)のまとめを誰か作ってくれないものか。
いい加減に欲しくなってきた。(他力本願)
・「前のテスト、1教科だけ・・・・・・」
時期的に考えて、3学期制の5月にある中間テスト? と今更思ったのでメモ的に書いておく。模試なんかを指している可能性もあるので、結局よく分からんけど。
よくみるとなんか違った可愛いさのあるカット。唯ちゃんのニッとしてるところいいなあ。
看板は「情報処理部。」となっていて、実は「。」が必要というやつ。
原作は最初、「。」が付いてないので、どこかで付くようになった模様。要調査。
このカットをパンで稼いでからの、
・空と校舎が再登場
ちょっと変わった3人の帰りがけカット。縁さんのカバンの持ち方に注目するとこでしょうか。
・ゆずこさんのデビルバットゴースト(何も考えずに書いてる)
きた! 曲げパースきた! メイン空間論きた! これで勝つる!!
というのは置いといて、お母さんも納得の出来のまとめであるというのを原作から追加したことで、締め方に納得感が増しているような気がする。(筆者の感想であり、効果を保証するものではありません)