マンダリンオレンジ in hatenablog

esujiがアニメ・漫画について書くブログ。はてなダイアリーから引っ越してきました

ゆゆ式Advent Calendar 2021 1日目 ゆゆ式をざっくばらんに推してゆけという話

オープニング

今年もやってまいりました、ゆゆ式 Advent Calendarの季節ということで、恒例ながらオープニングを務めさせていただきますesujiです。

2014年から数えて8年目のこの企画ですが、今年も常連の方から新規の方まで、ゆゆ式に関するあれやこれやがまとまって見られると思うと楽しみですね。この記事を書いている時点では、25日が空いてますのでぜひ参加をご検討いただければと思います。ネタの種類は絵でも記事でもプログラムでも何でもOKです。

また、Twitter#ゆゆ式acというハッシュタグを使ってますので、感想やら記事やらのツイートに付けていただければ幸いです。

ゆゆ式 Advent Calendar 2021 - Adventar

今回は直前に出た12巻がまた素晴らしい出来で、Comic Fuzで毎月読むのとはまた違った感覚なのが不思議です。毎年、畳一枚くらいずつ世界観が広がっていってるんじゃないでしょうか、よくわかんない例えだけど。

ゆゆ式をざっくばらんに推してゆけ

さて、今回の本題ですが、1分でわかる要点まとめは以下です。

  • ゆゆ式を他人に勧めるのが難しい気がする
    • ストーリーと呼べるものはなく、女の子の掛け合いがメイン
    • 魅力を伝える・本質的なところの言語化が難しい、と感じてしまう
    • そのせいか、個人で深堀りできる評論や二次創作、今なお続くアニメのエア実況などがファン活動として隆盛してきた
    • 気がついたら12巻も出てて、追いかけにくいかも……
  • 一方で、ゆゆ式以降、きらら系作品はアニメを軸にファン層を広げてきた(と思われる)
    • きんモザごちうさNew Game!、まちカドまぞくを始めとして多くの作品が受け入れられてきた
    • ゆゆ式の面白さもすんなりと受け入れられる土壌ができてきたのではないか?
  • また、世はまさに大関係性時代である
    • きらら系作品に限らず登場人物の関係性を主題としうる作品が市民権を得てきたように感じられる
      • 筆者はちょっと触ったぐらいですが、伝え聞く話からシャニマスウマ娘あたりすごくないですか
  • そんなわけで、ざっくばらんにゆゆ式を勧めても普通に受け入れられる土壌ができているのではないでしょうか
  • 例えばどんな界隈に勧めてみるのがよいのだろうか
    • 「かわいい」「草」「てぇてぇ」で配信チャットが埋まるVTuberファンとかどうですか
    • メンバーの佐久間大介氏がゆゆ式大好きなので、Snow Manファンとかどうですか
  • どういう風に勧めるか
    • COMIC FUZでけっこうな分量がチケット制無料で読める
    • ふみおか回をピックアップして沼に引き込む
  • 推し情報を自動ツイートとかゆゆ式のデータベースとか技術で解決できるとこもやっていきたいですね
  • ゆゆ式をざっくばらんに推してゆけ

ゆゆ式を勧めるの難しい問題

2008年に連載開始、単行本が12巻目を迎えたゆゆ式ですが、その長さはもとより、魅力を伝える難しさからなかなか直接的に他人に勧めるのが難しいと感じたことはないでしょうか。

そう感じる点として以下が挙げられます。

  • ストーリーがなく、女の子の掛け合いで構成されている
  • それでも掛け合い自体が面白い、関係性や空気感、コミュニケーションの描写がすごいなど、色々説明したいけど上手く伝わるような言語化が難しい

ゆゆ式の民はゆゆ式のことを難しく考えがちで、その思考による出力は二次創作や評論などに向けられてきました。作品を知らない人向けというよりは、すでに魅力を知っている内側に向けてのものが多かったと感じています。 自分が難しいと感じているものは、他の人にも難しいと思われそう……という考え方が根底にあると思われます。

一方で、ゆゆ式以降、きらら系作品はファン層を広げてきた(と思われる)

※2021年の日常系・空気系作品!!みたいな記事を眺めていたら、作品定義の曖昧さに目眩がしてきたので、前述の箇条書き部分を再度記すに留めます

  • 一方で、ゆゆ式以降、きらら系作品はアニメを軸にファン層を広げてきた(と思われる)
    • きんモザごちうさNew Game!、まちカドまぞくを始めとして多くの作品が受け入れられてきた
    • ゆゆ式の面白さもすんなりと受け入れられる土壌ができてきたのではないか?

世はまさに大関係性時代

「関係性」という言葉はこの記事でも便利に使っていますが、ひとまず「登場人物同士の関係を表すものやコミュニケーションを描いたもの」くらいの意味合いとしておきます。 昨今は、きらら系作品に限らず登場人物の関係性を主題としうる作品が市民権を得てきたように感じられます。筆者はちょっと触ったぐらいですが、以下の2作品は印象的なことがあったのでご紹介します

  • ウマ娘

    • エロくない絵でも、見てもらえるという記事がとても興味深い話でした
    • 際どい絵を描かなくても、複数人物を配置し、その状況や背景を感じられるように描くことでより見てもらえるなったという記事
      • 特にこの作品の二次創作には「競走馬またはキャラクターのイメージを著しく損なう表現」を制限するガイドラインがあるため、コミュニティとしてもよりよい方に向かえた例と考えられます。
  • アイドルマスター シャイニーカラーズシャニマス

    • 流れてくる二次創作の話が非常に尖ったものが多く、逆説的に本編での描写の鋭さが伺えます
    • ゆゆ式単行本の帯には「ゆるい」って書かれがちだけど、コミュニケーションの鋭さは同等くらいあるんじゃないですか?
    • 七草にちかやノクチルメンバーの考察・二次創作をしている方々にふみおかをぶつけてみるとすごそう

そんなわけで、上記作品に限ったことではないですが、色んな人にざっくばらんにゆゆ式を勧めても普通に受け入れられる土壌ができているのではないでしょうか。

例えばどんな界隈に勧めてみるのがよいのだろう

共通項が多そうだったり関連する項目があるコンテンツのファンが良いかなと思いますが、その中でも個人的に触れている時間が長いものとの関連を見ていきます。

VirtualYoutuber(以下、VTuberと表記)

  • 2018年頃から台頭してきたコンテンツ
  • ライバー同士が仲良くしていると「てぇてぇ(尊い)」のコメントが付きがち
  • 他に頻出のコメントは「かわいい」「草」なので、全部ゆゆ式にありますみたいな関連は無理やり付けられる

ゆゆ式好きを公言していると言ってよいであろうライバーとしては郡道美玲先生が挙げられますが、「郡道先生が好きな漫画です」というと「エッチなやつ?」と思われる可能性が高く、また、「ゆゆ式にエロさがないとは言い切れないな……」という思考になってしまいスッキリと推しきれないので別口で攻めるのが良さそうではあります。

ゆゆ式はゆずこたちの日常の神切り抜きだから……(?)」みたいな感じでうまいこといかないですか? いかないですね。

ちなみに個人的な考えでは、ゆゆ式の民かつVTuberを見てる人は、生き様が普段の動画・配信内で溢れ出てるライバーが多いにじさんじ派なのではと思っています。この記事を書く直前にTwitterでアンケートを取っているのですが、ある程度それっぽい結果が出てきているようです。あくまで参考程度のものですが。

逆に、ゆゆ式の民にVTuberを勧めるとなると、にじさんじ所属、公式美少女錬金術師ライバー、アンジュ・カトリーナが良いと考えています。バーチャルキャストと二人きりで時間を過ごせるコンテンツ内で、2021年基準だとコンプライアンスが大丈夫か心配になるレベルの行動をし(ユメノグラフィアもANYCOLOR運営だしまあええか)、歌ってみた動画で550万再生を達成し、また雑談配信のネタに困らない程度の受難体質など単体でフックの効いたコンテンツを生み出せるライバーです。同期のリゼ・ヘルエスタ、戌亥とこの3人でコラボすることも多く、仲良く信頼しあっている様はゆゆ式の3人組を見ているような微笑ましさがあります。

余談ですが、登場人物と読者、ライバーと視聴者、という関係もいかに構築するか(知る→応援するに至るまでに何が起きているか)に同じ課題を持ってるような気がするので、それぞれの技法も比べてみると面白いかもしれません。

余談その2。にじさんじ非公式wikiというサイトはその記述量がすさまじく、インターネットの集合知とファンの熱量の掛け算で、ライバーの存在感をとても高めています。逆説的にゆゆ式非公式wikiを作って同じくらいの分量を記載したら登場人物の存在感を高めたり伝えやすくなったりしないかと考えてみましたが、それは単にゆゆ式本編のネタバレになるだけだなとというところに落ち着きました。

参考 アンジュ・カトリーナ (あんじゅかとりーな) - にじさんじ Wiki*

Snow Man

Snow Manはデビューまでの苦節が色々とあるせいか、メンバー同士の仲が良く、その関係性がファンの間でよく語られている印象です(テレビでの掛け合い、ライブでのMCなど)。近日公開される、実写版おそ松さんのキャストをメンバー全員で務めることが発表された際は、「関係性の作品と関係性のメンバーを掛け算するつもりかよ!!」と私のテンションがおかしくなっていました。

2:11からやる気ビームシーンがあるので見て

またまた余談ですが、三上小又先生はゆゆ式がもし落ち着くタイミングがあったら、Snow Manおよびその他ジャニーズ関連の公式コミカライズとかやったらめちゃ良い物ができそうな気がしています。よろしくおねがいします(?)。

どういう風に勧めるか

COMIC FUZでかなりの分量がチケットやコインを集めることで無料ですぐ読めます。

COMIC FUZ ゆゆ式のページ

最近リニューアルして読みやすくなったと思います。単行本収録の巻頭カラーページも読めるという神仕様なので、5巻の「無免」も確認できて捗りますね。

単体で威力の高い回や、ふみおか回をピックアップして沼に引き込む戦略が良さそうです。というわけで、以下、参考のリストです。リンクからうまく飛べなかったら、ログインするかゆゆ式の作品ページから遷移してください。

また、現代の読者の力量を信じるなら、4巻くらいをいきなり渡して読んでもらうのもいいかもしれません。パン人間を含めて良い回が揃っており貴重な海イベントも収録されている重要な巻です。

推し情報を自動ツイートとかゆゆ式のデータベースとか技術で解決できるとこもやっていきたいですね

最近はあまりTwitterに出没してなかったりで外向きアウトプットの敷居が高い気がするので、推し情報を自動でツイートする設定をしたり、情報を簡単に引っ張ってこれるゆゆ式データベースをいい加減に構築しきったりと技術で解決できるとこもやっていきたいですね。実際問題、これらのモチベーションはコミケで同人誌を出すのとセットになっていたため、コロナ禍でコミケがなくなったと同時に休止状態になっていました。今後はとりあえず開催されていきそうなので、夏コミ以降はまた元気にサークル出展を目指していきます。

ゆゆ式から技術者を育てたり、技術者をゆゆ式の民にしたりで、なんかこうコミック工学とかに携わるような人が出てきたりするとよいのではと常日頃思ってます。コミック工学については、以下のリンクにどんな研究がされているかがまとまっていますので興味があればご一読を。2019年くらいの内容なので最新版がどこかにあるかもですが。

https://www.ai-gakkai.or.jp/resource/my-bookmark/my-bookmark_vol32-no6/

ちなみに先日発売されたばかりのプログラミング初心者向の本があるらしいんですけどぉー、紹介しておきますねー

『スラスラわかるPython』の第2版が出て、4コマ漫画原作者になった?話 https://esuji5.hatenadiary.jp/entry/2021/11/16/013429

まとめ

ゆゆ式 ざっくばらんに 推してゆけ

12巻マジですごいと思うので、もうここからお勧めしてもいいのかもしれない気持ちになってきました。

ここ数年感じていたことを色々組み合わせて書いてみた内容となっており、裏付けとなるデータはなくて恐縮ですが少しでも楽しんで頂けたら幸いです。

今後のゆゆ式 Advent Calendar 2021もお楽しみに。

『スラスラわかるPython』の第2版が出て、4コマ漫画原作者になった?話

『スラスラわかるPython』の第2版が11月17日に刊行されます

プログラミング初心者向けにPython3で学んでもらう『スラスラわかるPython』(@laugh_kさんとの共著)が2017年8月に刊行され、ありがたいことに多くの方の手にとっていただけました。

この度、発売元の翔泳社様から第2版刊行のお声がけをいただき、再度、@laugh_kさんと監修の寺田さんとで進めてまいりました。

第1版からのアップデートとして

  • Python3.10に対応
  • 型ヒントについての章を追加
  • Pythonの紹介からコマンドプロンプトでの実行までが1章にまとまっていたものを3章分に分割
  • f-stringへの対応やインストール時のスクリーンショットなど、最新の情勢に合わせたアップデート
  • わかりにくい表現など、全体を見直し

など、全体的に最新の情勢を取り入れ、より良い本になったと思います。ちなみですが私の担当分は4〜10章になります。

翔泳社販売ページ: https://www.seshop.com/product/detail/24718

4コマ漫画の原案を担当した話

『スラスラわかるPython』は、章の頭にそれぞれの章の内容に関する4コマ漫画が載っています。

1章の4コマ漫画(『スラスラわかるPython 第2版』 P2)

第1版では翔泳社様側でおまかせした内容で作成されており、著者側はノータッチでした。今回、章が3つ増えることで必然的に4コマ漫画も3つ増えることになり、ありがたいことにesujiさんが内容を考えてみませんかと提案をいただきました。

すでにある10章分の4コマ漫画からあまり浮かないようにしつつ、二次創作的に3章分を追加するだけではありますが、割とこだわりながら作業を進めました。

  1. 10章分の4コマ漫画アウトラインを手書きでノートにまとめて全体の雰囲気を俯瞰
  2. 織り込めるセリフの量、やりとりの回数などを把握
  3. 章に合わせた説明内容をセリフに起こす
  4. キャラクターとセリフのレイアウトを既存のものから参照しつつ決定
  5. キャラクターと吹き出しをアナログで描いて写真で取り込む(スキャナが欲しかった…)
  6. 吹き出しの大きさを調整しつつセリフをテキストで入れていく(フォントをアンチック体にするささやかなこだわり)
  7. 画像を書き出して、編集側で流し入れやすいようにセリフのテキストも添付して編集確認へ

そんなこんなでこのネームが

3章分のネーム

こうなりました。

3章の新規4コマ漫画(『スラスラわかるPython 第2版』 P32)

きちんと4コマ漫画として仕上げてくださったヤギワタルさんの手腕もさすがで、私は「ちゃんと漫画になってる!!!(語彙力低下)」と感動しきりでした。これはもう、商業4コマ漫画原作者と言っても過言ではないですね(過言である)。そんなわけで、新たに追加された2,3,10章の4コマ漫画をぜひチェックしてみてください。

謝辞

忙しい中、第1版からの大幅なリライトのみならず連絡・調整もしてくださった@laugh_kさんさん、引き続き監修いただいた寺田さんさんありがとうございました。

また、厳しいスケジュールの中、引き続きレビューを担当してくださった @kashew_nutsさん@soogieさんもありがとうございました。

編集を担当したくださったNさんを始めとした翔泳社の方々、第1版に引き続き素敵なカバーイラストと4コマ漫画作画を担当してくださったヤギワタルさんもありがとうございました。

コロナ禍でコミケが開催されないことにより、同人誌作成やそれに伴うプログラミング活動など、仕事以外でのモチベーションが無になっていた中、唯一、締切とチャレンジを与えてくれるプロジェクトでした。なんとか建設的なことをしていると心を保てていたのは、この本のおかげです。

あぺんでぃくすとして…

第1版刊行時に特に記事を書いてなかったので、ついでにこの本でやったことやらないことなどを書きます!と思っていましたが、長くなるので別記事にしたいと思います。

なにかの扉絵になるものと、C97で頒布したもの

ゆゆ式 Advent Calendar 2020 14日目の記事です。妻氏がゆゆ式の二次創作漫画を描く予定でしたが、色々と間に合わなかったため、扉絵になるはずだったものをドーンと載せます。

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扉絵になるもの

京都ネタの4コマが3本あるはずでしたが、今後、イベントに出るまでに完成したら本として発表できたら良いですね。2021年5月のコミケには出ないので、また年末にあれば申し込もうかなと考えています。

これで終わってもあれなので、私が去年の冬コミで出した、初めて4コマ漫画をひいこら描いたものを載せます。構図を決めてからはゆゆ式4コマ検索的なものを作って、参考になるコマを高速に探すことで創作支援としましたが、それ以上に描くこと全般、トーン貼り、仕上げや製本に時間が取られるので、漫画を描くのって大変なんだなーと改めて思わされる経験になりました。

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今年1年は飼い始めた猫のスケッチ的なものを描いてましたが、人物は特に上手くなった感じがしないです。絵の肝は観察と表現だと思っているので、折に触れてやっていきたいですね。

ゆゆ式 Advent Calendar 2020 オープニング

オープニング

皆様、おまたせしました。ゆゆ式 Advent Calendarの季節がやってまいりました。

ゆゆ式 Advent Calendar 2020 - Adventar

今年も告知ツイートは三上小又先生にRTしてもらえました、やったー

まだ6,7,8日が空いてますので、やったるでーと言う方の参加をお待ちしております。

また、去年からTwitterゆゆ式acというハッシュタグを使ってますので、感想やら記事やらのツイートに付けていただければ幸いです。

登録はしてないけど野良Advent Calendarやるぜってときにもハッシュタグを付けてもらえれば探しに行きます<●><●>

1日目の本編

先に言ってしまうと、今年の私のゆゆ式的な進捗がほとんどないため、たいした話はできません。というのも、私はコミケ等のイベントに申し込んで自分を追い込むことで本や進捗を生み出してきた人間なので、新型コロナウイルスの影響で2020年5月予定の夏コミがなくなったことを皮切りに無のモードに入ってしまいました。

無になりすぎて技術の面でも創作の面でもあまりインプット・アウトプットができてなかったのですが、ジャンプ系は大量無料購読ができた時期もあり、『ONE PIECE』、『ハイキュー!!』、『魔人探偵脳噛ネウロ』等を読破するなどしています。マンガアプリに読書法を変えられまくった1年でもあります。おのれ、ゼブラック。*1

コミック工学研究会と気になった技術記事

それはさておき、世間はこの1年で面白そうな技術や研究が進んでいるようなので、自分の興味に合わせてこういうことを今後はやっていきたいですねーという展望をお話させていただきます。

去年からの技術的チャレンジとして掲げていたのは主に以下の2点です。

  • 深層学習で人物認識して表データをシュッと作る
  • seq2seqのような自然言語処理で会話の生成

また、興味・関心として以下の2点も考えていました。

  • 4コマ漫画の自動生成いけるんか
  • 創作支援とかに使えるんか

創作支援に関しては、去年の冬コミでがんばって描いた4コマ漫画があるはずなので(記憶が封印されている)、どこかのタイミングで放出しようかと思いますが、それはさておき、これらに近い考えの研究がけっこう進められていると知れたのが9月にあった第4回コミック工学研究会の発表でした。

sig-cc.org 非常に興味深い研究成果が並んでいるのですが、2つだけ簡単に紹介すると、

その他、色々気になった記事を2つご紹介します。

qiita.com アメリカ大統領選挙や女性芸能人とアダルトビデオを合成した動画の作成・公開で逮捕者もでるなど、色んな所で名前を聞くようになったDeepFakeですが、それを構成する技術を紐解くと、有効利用すれば興味深いものの集まりであるという解説記事。以前から知っていたものも当然ありますが、漫画にも応用できそうなものが多そうでいろいろ試してみたいですね。

qiita.com あまり追いかけてなかったので知らないことが多い自己教師あり学習のよいまとめ。アノテーション作業は色々と辛いのでなんとかなるならなんとかしたいという夢が広がります。

おわりに

2021年5月のコミケには出ないつもりなので、しばらくは色んなことを試してみる期間にして、次のアウトプットタイミングではしっかりとスタートを切れるよう準備をしようと思います。

1日目の記事はこんなところで終わります。14日に枠をもう一つもらっているので、そこでまた何かを出す予定です。それでは今年もAdvent Calendarをやっていきましょう。

おまけ

二次創作について語る三上先生

いい話なんだけど、スーパーという言葉に反応して「ゆゆ式オブジェクト指向だった…?」とか言い出すのがプログラマの悪い癖。でもまあ継承はしてるよな MyYuyushiki(ゆゆ式)してから話を作るよな、いや人物とかの方がそれっぽい?MyOkachi(岡野佳)みたいな…。「コードで表現する『ゆゆ式』」とかある?ない?みたいな…。

*1:使用していたマンガアプリ。広告を見ることで1日に同じ作品を5話程度読み進められる。

ゆゆ式 Advent Calendar 2019 オープニング

オープニング的なもの

ご無沙汰しております。はてなダイアリーからはてなブログに引っ越してきたものの、去年の記事から1年ぶりに書く私です。今年もゆゆ式Advent Calendarの時期がやってまいりました。

ゆゆ式 Advent Calendar 2019

(※idが4096でキリ番だーって思う種類の人間)

今年も常連の方から新規の方、文章っぽい方からイラスト・漫画を投稿してくれそうな方まで幅広く集っていただきました。ありがたいことです。

告知ツイートは三上小又先生にもRTしてもらえました、やったー

連載は11年目、本企画は6年目となりましたが、まだまだゆゆ式に関して何かしらのアウトプットをしようとする方が多く、作品の底力のようなものを感じます。

今年は「そんなに言及をしてるわけではないけど、Youtubeチャンネル概要に『ゆゆ式』と書いていたことでゆゆ式ファンから謎の支持を得たVTuber」として有名な郡道美玲先生や、「ゆゆ式が好きすぎるジャニーズメンバーとして有名」「三上小又先生との対談も実現」と超新星のごとく現れたSnow Manメンバーの佐久間大介さんなど、意外な方面からの盛り上がりが見られた一年でした。

(勝手に紹介しても大丈夫かなーって思うけど、素晴らしいSnow Manのメンバー紹介)

(縁ちゃんTシャツを着て、縁ちゃんポーズを決める佐久間くんをとりあえず見てくれ)

今までハッシュタグを何も決めたなかったのですが、ひどまず #ゆゆ式ac あたりでやっていこうと思います。気が向いたら付けてもらえると幸いです。 登録はしてないけど野良Advent Calendarやるぜってときにもハッシュタグを付けてもらえれば探しに行きます<●><●>

4コマ評論×プログラミングの現状と冬コミの宣伝

オープニングだけだと寂しいので、他のネタも用意したかったのですが寄稿用の原稿準備で難しかったので、現状と冬コミの宣伝でお茶を濁します。

夏コミに出した本で、表データとセリフデータ(の一部)分析を一通りやり終えて、その後の進展可能性について言及しました。 http://esuji5.hateblo.jp/entry/2019/08/04/134240

  • 深層学習で人物認識して表データをシュッと作る
  • seq2seqのような自然言語処理で会話の生成

といった目の前の技術的チャレンジと

  • 4コマ漫画の自動生成いけるんか
  • 創作支援とかに使えるんか

のような、プロジェクトの成果をどう活かすかという2つの軸があるかなと思っています。 自動生成は現状の技術だとたいして面白いものができなさそうなので、可能性を探るなら創作支援方面かなと思いましたが、いかんせん漫画をちゃんと描いたことがないので課題がそもそもわからんという状況です。 なので、冬コミに向けてのアウトプットは漫画を描いてみるのと、そこで感じた課題について語ることにしました。ちなみに、私はほとんど絵も漫画も描いたことがありません。前述の寄稿用の原稿は、扉絵と4コマ3本の2ページ分を描いたのですが、けっこうな時間がかかってしまいました。寄稿先は某合同誌なのですが、詳細はまだ伏せられているので追って紹介します。 情報公開できるようになったので追記。寄稿先はタツノコッソ先生の漫画『社畜さんと家出少女』の合同誌、『メトロポリスの空の下』でした。単行本めでたいめでたい!!

慣れないことだらけの作業で、課題はめちゃめちゃ見つかっており、一言でまとめると「三上先生の絵が上手すぎて真似るだけでも辛い」なのですがそこは割り切ります。プログラミング初心者が「長時間使っても重くならないTweetDeckみたいなのを作りたい」と思うことくらいには差があるはずなので。

これらの原稿は、

  • ゆずこたち3人の会話を考える
  • 会話に合うコマをアノテーションしたデータから探す
  • コマを並べて、それを模写する(アナログ)
  • スキャナで取り込んでお絵かきソフトでペン入れ、トーン貼り、セリフ入れ

という流れでやってるので、あまり創作支援っぽい役立ち方はしてませんが最初はこんなものでしょう。 そもそも創作支援というのなら、私が使ったメディバンペイントProという無料のお絵かきソフト自体が高性能であって、初めてでもそれなりの形になってのはこのソフトのおかげです。スマホのアプリでもPC版とほとんど同等の機能が使えたのが特に驚きでした。

やってみて感じたこと

  • 顔を可愛く描くパーツを追うだけでも辛い
    • 髪の描き込み、高い位置の眉毛、ほっぺの3本線など
  • 体を上手く描くのは線を追っても全然意味がわからんので諦める
  • 細かい線を追いきれないのでデフォルメしたような絵になる
  • その状態で下手に細かい描き込みを真似ると浮いてしまう
  • 縁ちゃんが全然可愛くならない
  • ペアプログラミングみたいにお絵かきソフトの便利な使い方を教えてほしい場面がめちゃある
    • コマ割りはソフトの機能でサッとできると知っておきたかった
    • 適切なトーンをどうやって探すんや…
    • 〇〇な表現がシュッとできる気がするけどようわからん…

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模写の参考にしたコマの1つ(5巻66ページ)

と、トレース・模写するだけで「うおおぉ、三上ぃぃぃ」という気持ちでどんどん辛くなってきており、これに加えて話もちゃんと考えて11年連載してる三上先生マジですごいとなるので、みなさんもぜひ、二次創作をしてみて『ゆゆ式』の深淵に触れてみましょう。

マジにどんどん辛い気持ちばかりが募ってきており、これ以上の文章が生成できないため1日目の記事としてはここで終わりたいと思います。 明日以降の記事も楽しみに待っていますので、参加者の方、閲覧者の方々含めてやっていきましょう。

ゆゆ式 Advent Calendar 2019  ハッシュタグ#ゆゆ式ac

おまけ

作画のこだわりを語る三上先生

色んなこだわりを見つけていきましょう

ゆゆ式Advent Calendar 2018のオープニングと、ゆゆ式のコマのデータ分析したやつ

オープニング

ご無沙汰してます、はてなダイアリーからはてなブログに引っ越してきた方の私です。今年もゆゆ式Advent Calendarの時期がやってまいりました。

ゆゆ式 Advent Calendar 2018

三上先生にも反応してもらえてやったー、の図

今年も常連の方から新規の方、文章っぽい方からイラスト・漫画を投稿してくれそうな方まで幅広く集っていただきました。ありがたいことです。

今年は連載10周年だったり、きらら展があったり、まさかの『ゆゆ式』単独での展覧会があったりとニュースも多い年だったので年表もやりたいとこですが、今年はちゃんとしたネタがあるので披露の場とさせてください。

ゆゆ式』のコマをデータ分析する話

忙しい人のためのまとめ

  • プログラミングを使って評論するっていう活動がある程度形になってきたよ
  • 単行本9巻までの全コマ(6856コマ)にアノテーションして分析できるようにしたよ
  • アノテートしたデータは、権利者から怒られなければ公開しておくよ
    • 当たり前だけど、『ゆゆ式』の原作画像は含まれてないよ
  • 簡単にgroupbyするだけでもいろいろと面白いことがわかるよ
    • ふみおかに相関関係はあったんや!
  • 4コマ漫画という特性上、時系列的な分析も出来ると面白いと思うけどそこまではできてないよ
  • 得能正太郎先生曰く「面白さはともかく(4コマ漫画の)読みやすさはロジックで作り込める」
  • そういったロジックの構築にもこういう分析が一役買えるのではないかと期待しているよ
  • 今年もゆゆ式Advent Calendarをよろしくね

経緯とデータアノテーションまで

  • 4コマ漫画評論をやっていた私は、手作業でひーこら準備をするのに飽いていた
  • せっかくプログラミングの知識があるので、その力を使っていい感じにできないかと模索していた
  • id:non_117さんの記事『ゆゆ式』を無限に楽しみたかった話 〜 『ゆゆ式』 Advent Calendar 2014 20日目 〜を皮切りに、コマの切り出し技術が発展していた
  • データを集める大きな壁が突破されたこともあり、「分析用のデータを入力(アノテーション)していけば、いろいろできそうだなあ」と漠然とした状態で同人誌を出すなどしてプロジェクトがスタート
  • 現在は『ゆゆ式』以外の4コマ漫画も網羅して切り出せるように改良が進んでいます
    • 以下を参照ください

参考:C89三日目東ピ26bにて『ポストモダンのポリアネス tech. 』創刊号を頒布します

  • そこからできるだけ自動的にデータが取れるようにいろいろやった
    • コマの切り出し精度向上
    • セリフはGoogle Cloud Vision APIで頑張る
    • 吹き出し検出的なことをして、セリフ毎の分割やノイズ除去の精度向上
  • 時にはDeep Learningもやったりして2年くらい自動化の精度向上に費やす
  • それもいいけど、さっさとコマに手動でデータを付けて分析できるようにするのが良い、ということに気付く
  • 各コマ対してにアノテーションするデータ
    • 誰がどの順番でいるか(ゆずこ、縁、唯、お母さん、千穂、佳、ふみ、その他)
    • 顔の方向はどうか(正面向き、後ろ向き、右向き、左向き)
    • 目の描き方はどうか(詳細、隠れ、デフォルメ)
    • 上記3点を優先的にアノテートして、基本的な分析が出来るようにする
    • その他、セリフや背景などは別のタイミングでアノテーションすることにする
      • 入力フォームも別途作って最適化したい
  • FlaskとVue.jsでアノテーション用のサイトを作ってスマホからでもポチポチできるようにした
    • コードは雑だけど、興味がある人はこちらを参照
    • 最初は、みんなで使えるアノテートツールを目指していたけど、PC用にショートカットキーを設定したあたりから諦めた
    • 確認用に1ページ分のコマ画像とアノテート結果が表示される仕組みも作った
  • 6856コマをほとんど1人でアノテートするのは疲れる
  • でも分析する視点も入力の最中で得られるので楽しい
  • PCでのショートカットキー最適化を頑張ったおかげで入力速度は上がっていったが、ツールとしての汎用性が壊滅的になった
  • アノテーション後の確認は1巻までしかやってないので、間違ってたら教えてクレメンス

データと分析

アノテートしたデータがこちらです。ブログに貼るにはでかい表ですが、最初の10件だけでも雰囲気は掴んでもらえるかと。全件をまとめたcsvファイルはこちら

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001-009-519L12.0ゆ,縁,デ,デ↓,↓,301-00901-009-LTrue1104月60.00.02.00.00.00.02.0TrueTrueFalseFalseFalseFalseFalseFalse
101-009-619L22.0ゆ,縁,デ,デ←,→,301-00901-009-LTrue1104月61.01.00.00.00.00.02.0TrueTrueFalseFalseFalseFalseFalseFalse
201-009-719L32.0ゆ,縁,デ,デ←,→,301-00901-009-LTrue1104月61.01.00.00.00.00.02.0TrueTrueFalseFalseFalseFalseFalseFalse
301-009-819L42.0ゆ,縁,デ,デ↓,↓,301-00901-009-LTrue1104月60.00.02.00.00.00.02.0TrueTrueFalseFalseFalseFalseFalseFalse
401-010-1110R13.0縁,唯,ゆ,デ,詳,デ←,↓,↓,401-01001-010-RFalse1104月61.00.02.00.01.00.02.0TrueTrueTrueFalseFalseFalseFalseFalse
501-010-2110R21.0縁,↓,201-01001-010-RFalse1104月60.00.01.00.00.00.01.0FalseTrueFalseFalseFalseFalseFalseFalse
601-010-3110R31.0縁,↓,201-01001-010-RFalse1104月60.00.01.00.01.00.00.0FalseTrueFalseFalseFalseFalseFalseFalse
701-010-4110R43.0縁,唯,ゆ,デ,詳,デ←,↓,→,401-01001-010-RFalse1104月61.01.01.00.01.00.02.0TrueTrueTrueFalseFalseFalseFalseFalse
801-010-5110L12.0縁,唯,デ,詳↓,→,301-01001-010-LFalse1104月60.01.01.00.01.00.01.0FalseTrueTrueFalseFalseFalseFalseFalse
901-010-6110L22.0唯,ゆ,デ,デ↓,→,301-01001-010-LFalse1104月60.01.01.00.00.00.02.0TrueFalseTrueFalseFalseFalseFalseFalse
  • カラム説明
    • koma_id: コマ個別のID
    • kanji: 単行本の何巻か
    • page: 単行本でのページ
    • position: ページで右のコマか左のコマか
    • koma: 何コマ目か
    • chara_num: 何人コマ内にいるか(頭がそれなりに映っていればカウント
    • whos: 右から誰がいるか: [ゆずこ, 縁, 唯, お母さん, 千穂, 佳, ふみ, その他]
    • eyes: 右から目の種類は何か: [詳細, 隠れ, デフォルメ]
    • face_direction: 顔の方向: {'左向き前': '←', '右向き前': '→', '正面前': '↓', '背面': '↑'}
    • eyes_num: 目の数
    • page_id: ページのID
    • four_komas_id: 4コマ単位でのIDを
    • tobirae_page: 扉絵のあるページかどうか
    • wasuu: 話数
    • grade: 作品時間での学年
    • month: 作品時間での月
    • wasuu_page: 何ページある話か
  • このデータを公開するのは著作権的には問題ないと思っています
    • 画像はもちろん含まれていない
    • セリフも含まれていない
    • でも、権利者からの連絡があれば、すぐに公開を停止させていただきます
      • あくまで初期動作として早く動くという意味で、データ活用の点からも公開継続のための話し合いはさせていただきたいです
    • このデータを使った成果の外部公開をする場合は、一言連絡をいただけると幸いです

以下、簡単にこのデータを使った分析を何点か紹介したいと思います。本当は4コマ漫画という特性上、時系列的な分析も出来ると面白いと思っていますが、そこまでやる時間がありませんでした。前処理って想像以上に大変ですね…。 このグラフ類の作成方法についてはこちらのgistを参照ください

人物毎の登場回数

f:id:esuji5:20181130222430p:plain

  • ゆずこ、縁、唯の3人はやっぱり多い

f:id:esuji5:20181130222521p:plain

  • 3人以外だと千穂、佳が多い
  • 4巻くらいまでで集計した時はお母さんが多かったのになあ

f:id:esuji5:20181130222525p:plain f:id:esuji5:20181130222529p:plain

  • 巻次(単行本の巻数)毎で推移を見ると、
    • お母さんの比率が下がっている
    • 千穂と佳は増えたり減ったり
  • 積み上げ棒と折れ線のどっちが見やすいかよく分からんから2つ載せたけど同じデータです
登場人物の相関

f:id:esuji5:20181130222534p:plain

  • ゆずこ組と千穂組で、3人組が形成されていることが分かる
  • お母さんはどっちつかず
  • 佳とふみの2人組が一番相関が高い
    • ふみおかはあったんや!

二年生時の月別登場数

f:id:esuji5:20181130222540p:plain f:id:esuji5:20181130222544p:plain

  • 二年生時の時系列おさらい:
    • きらら発売月と作中の月が一致している
    • 3月から4月になるときに二年生の4月に時系列が戻る
    • ゆずこたち3人と佳、ふみが仲良くなるのが6月以降なので、4,5月はあまり出番がない
  • 佳、ふみが4,5月あまり出ないのは知ってたけど、それと同じくらい夏休みのある8月も3人以外が出ていなかった
  • 冬休みの12月、1月はそれぞれ学校のタイミングがあるからそうでもない感じ?

f:id:esuji5:20181130222547p:plain

  • 3人でいるコマが一番多い
  • Max7人のコマが少しだけある

目の描き方

f:id:esuji5:20181130222552p:plain

  • 詳細に目を描いてくれるの最初の頃はよくあったけどね…というグラフ

f:id:esuji5:20181130222556p:plain f:id:esuji5:20181130222559p:plain - 最初の頃は3人いるコマでも詳細目が多かったけどね…というグラフ - 最近は、たまに見る詳細目のコマ力(ぢから)が強いので、デフォルメ目が多くてもよいという意見がある(要出典)

顔の方向

f:id:esuji5:20181130222604p:plain

  • あまり時間経過による変化はなさそう
  • 3巻から右向きの比率が増えてそうなのはちょっと気になる

f:id:esuji5:20181130222609p:plain

  • 凡例は縦書きになっているので、正しい向きを知るには、首を左に90°傾けて見てください
  • 1人のときは正面向きが圧倒的に多い
  • 決め顔だったりするので、そうだろうなあという気持ち

f:id:esuji5:20181130222623p:plain

  • 2人のときは二人とも正面向きが一番多い
  • 次点に正面、後ろ向きというキメ台詞+ツッコミでつかえる構図が入っている

f:id:esuji5:20181130222630p:plain

  • 3人のときは右から、左向き、正面、正面が多い
    • 右の人物から話を初めて、左に行くに連れ会話を進める構図に使えるため、会話の多い本作では有用
      f:id:esuji5:20181201003515j:plain
      5巻12ページ
  • 次点には左向き、正面、右向きの構図。3人で輪を囲んでいるのを外から見ているような印象を与える

f:id:esuji5:20181130222645p:plain

  • 4人のときは右から、左向き、正面、正面、正面が多い
    • 3人の時と同様に、右の人物から話を進めていきやすい構図と言える
  • 左向き、正面、後ろ向き、右向きという4人で輪を囲むような構図があったのもアノテーション時には印象深かった
    • 数の多さで言えば5番目だけど
      f:id:esuji5:20181201003934j:plain
      4巻63ページ

今後の展望

残念ながら時間がなくてこの記事で紹介できるのはここまでになります。今後、やっていきたいこととして

  • アノテートするデータとして、セリフ(テキストと誰が言ったか)、場所、背景、スクリーントーンなどを追加
  • 今あるデータを使って、10巻以降のアノテートを自動化できるようにする
  • 顔方向と人物が次のコマでどう動いたかの差分を取って、カメラの動き方を算出
  • 三上先生が構図に込めた思いを読み解く良い資料になるかと思います
  • 4コマ漫画の特性である時系列的な分析
    • 「『ゆゆ式』らしい」コマの流れ、話の流れ、構図の移り変わりを確認
  • アノテート時に気が付いたネタを集めてみる
    • ゆずこ、唯が正面、後ろ向きで並んでいるコマは唯のツッコミコマが多いなー
      • 結構そのとおりだったりする
      • f:id:esuji5:20181201012217p:plain
        条件を指定するだけでツッコミ画像集を表示できるかも?(出典は画像上部{巻次}-{ページ}-{コマ})
      • 「後ろ向き、正面」の順番だと微妙に違った感じのコマが出てきたりする
      • そして唯、ゆずこの順番だったらまたちょっと違う感じになる
  • それらを「『ゆゆ式』らしい」4コマの特徴としてまとめると「読みやすい」4コマの基準のようなものになりうる
  • 得能正太郎先生もきらら展図録インタビューで「面白さはともかく(4コマ漫画の)読みやすさはロジックで作り込める」と仰っている

などと、まだまだやることが積まれています。ただし、一度、今のデータでの分析までを別途同人誌にまとめるなどしたいと思います。今度の冬コミには出ないので、早ければ次の夏コミでしょうか。

まとめ

記事冒頭に書いたので、大枠はここでは省略します。

これからの『ゆゆ式』ならびに4コマ漫画の益々の発展を願って、このAdvent Calendar企画が続いていけば幸いです。今年もゆゆ式 Advent Calendar 2018をよろしくおねがいします。