『スラスラわかるPython』の第2版が出て、4コマ漫画原作者になった?話
『スラスラわかるPython』の第2版が11月17日に刊行されます
プログラミング初心者向けにPython3で学んでもらう『スラスラわかるPython』(@laugh_kさんとの共著)が2017年8月に刊行され、ありがたいことに多くの方の手にとっていただけました。
この度、発売元の翔泳社様から第2版刊行のお声がけをいただき、再度、@laugh_kさんと監修の寺田さんとで進めてまいりました。
第1版からのアップデートとして
- Python3.10に対応
- 型ヒントについての章を追加
- Pythonの紹介からコマンドプロンプトでの実行までが1章にまとまっていたものを3章分に分割
- f-stringへの対応やインストール時のスクリーンショットなど、最新の情勢に合わせたアップデート
- わかりにくい表現など、全体を見直し
など、全体的に最新の情勢を取り入れ、より良い本になったと思います。ちなみですが私の担当分は4〜10章になります。
翔泳社販売ページ: https://www.seshop.com/product/detail/24718
4コマ漫画の原案を担当した話
『スラスラわかるPython』は、章の頭にそれぞれの章の内容に関する4コマ漫画が載っています。
第1版では翔泳社様側でおまかせした内容で作成されており、著者側はノータッチでした。今回、章が3つ増えることで必然的に4コマ漫画も3つ増えることになり、ありがたいことにesujiさんが内容を考えてみませんかと提案をいただきました。
すでにある10章分の4コマ漫画からあまり浮かないようにしつつ、二次創作的に3章分を追加するだけではありますが、割とこだわりながら作業を進めました。
- 10章分の4コマ漫画アウトラインを手書きでノートにまとめて全体の雰囲気を俯瞰
- 織り込めるセリフの量、やりとりの回数などを把握
- 章に合わせた説明内容をセリフに起こす
- キャラクターとセリフのレイアウトを既存のものから参照しつつ決定
- キャラクターと吹き出しをアナログで描いて写真で取り込む(スキャナが欲しかった…)
- 吹き出しの大きさを調整しつつセリフをテキストで入れていく(フォントをアンチック体にするささやかなこだわり)
- 画像を書き出して、編集側で流し入れやすいようにセリフのテキストも添付して編集確認へ
そんなこんなでこのネームが
こうなりました。
きちんと4コマ漫画として仕上げてくださったヤギワタルさんの手腕もさすがで、私は「ちゃんと漫画になってる!!!(語彙力低下)」と感動しきりでした。これはもう、商業4コマ漫画原作者と言っても過言ではないですね(過言である)。そんなわけで、新たに追加された2,3,10章の4コマ漫画をぜひチェックしてみてください。
謝辞
忙しい中、第1版からの大幅なリライトのみならず連絡・調整もしてくださった@laugh_kさんさん、引き続き監修いただいた寺田さんさんありがとうございました。
また、厳しいスケジュールの中、引き続きレビューを担当してくださった @kashew_nutsさん、@soogieさんもありがとうございました。
編集を担当したくださったNさんを始めとした翔泳社の方々、第1版に引き続き素敵なカバーイラストと4コマ漫画作画を担当してくださったヤギワタルさんもありがとうございました。
コロナ禍でコミケが開催されないことにより、同人誌作成やそれに伴うプログラミング活動など、仕事以外でのモチベーションが無になっていた中、唯一、締切とチャレンジを与えてくれるプロジェクトでした。なんとか建設的なことをしていると心を保てていたのは、この本のおかげです。
あぺんでぃくすとして…
第1版刊行時に特に記事を書いてなかったので、ついでにこの本でやったことやらないことなどを書きます!と思っていましたが、長くなるので別記事にしたいと思います。