C89三日目東ピ26bにて『ポストモダンのポリアネス tech. 』創刊号を頒布します
お久しぶりです。私です。
表題の通り、C89三日目東ピ26bにて『ポストモダンのポリアネス tech. 』創刊号を頒布します。
どんなものかというと、4コマ評論とプログラミングを組み合わせた全く新しい格闘技のようなものです。
想いの説明が大変なので、新刊のご挨拶の文から引用します。
さて、2年前に頒布を開始した既刊『真・ゆゆ式MANIAC』におきましては、アニメのかおり監督のインタビューを掲載させていただいたこともありご好評をいただけたようです。しかし、その後は『ゆゆ式』に対する言及をブログや他の方の同人誌に寄稿すると言う形を取っており、本としてまとめられる中身を作っていませんでした。今までの活動で既にある程度やりきってしまったのではないかという思いから、単純に原作・アニメを読み込むだけでは、評論の新たな視点を探すのが難しいと感じていたためです。
今となっては思い上がりであると断罪できるものではありますが、その状況を打破すべく、ある程度は私の得意分野といえるプログラミングと『ゆゆ式』への熱情を組み合わせることで新たなステージを模索したいと考え『tech.』創刊を決めました。奇しくも私が普段使っているPythonという言語は、画像処理から機械学習系まで様々な分野で利用できるライブラリが揃っており、実現への道がある程度見えていることも踏み切るきっかけになっています。そして、本誌の内容は以下の3点を目指しています。
・プログラミングの力によって4コマ漫画やアニメの評論を発展させるための礎となる
・上記を満たすことで、付随的に画像処理、機械学習の実践的活用事例となる
・プログラムでどんなことをやっていて、何が大変だったり実現すると嬉しかったりす るのかを説明し、技術的な理解はできなくても楽しんでもらう
・Pythonと『ゆゆ式』との両方への導線を作りたい!
また、技術的な内容を扱うと決めた時に思いついた一般的ではない刊行方法を取っていこうと思います。
・バインダーとA5サイズ・22穴でパンチされた紙類を組み合わせた状態で頒布する
・次号以降は中身を分別頒布可能なものとする
・中身については、プログラムの修正とともに、次の頒布タイミングで差し替えられる。
・ただし、原則的にプログラムの内容についてはgithub等で逐次無料で最新の内容にアクセスできるようにする
以上、一風変わった誌面になるかとは思いますが、プロジェクトの行く末を見守っていただければ幸いです。
こんな感じです。
Python 2.7とOpenCV 3.0を使っていきます。
2.7系を使う理由は、これまた本文から引用します。
Pythonといえば、2系を使うのか3系を使うのかが最初の重要な選択になりますが、今回は2.7系を使います。これは、画像処理系において本やWEB上のプログラムを見ても2.7系が一般的に使われているため、楽ができるからです。きちんと調べていませんが、OpenCVがPython3系で使えなかった時期から研究室等で2.x系での使用が進んでしまったのが理由なのではないでしょうか。また、機械学習系のライブラリまで目を向けると、こちらも2.7系でしか動作しないものも多く(TensorFlow等)下手に3系を使うよりも安全です。WEB開発やスクレイピング等のバッチ処理であれば断然3系なのですが、これは日本語の処理に困ることが少なくなるためで、ほとんど日本語を使用しない画像処理系では恩恵が少ないということも理由にあります。
バインダーについては、完成品の写真を見てもらうのが早いです。
ポストモダンのポリアネス、冬コミ新刊はプログラムの力で4コマ評論を更に進めていくための『tech.』創刊号になります。中身はデータ準備特集で、pdfファイルの自動リネームからコマ毎の切り出しまでを扱います。あと、異質な装丁にもご注目 pic.twitter.com/1PZ92qfcDa
— S治 えすじ/3日目東ピ26b (@esuji) December 27, 2015
バインダーのメリットとしては、
- 内容の変更があった際に入れ替えられる
- プログラムを打ち込む際に見開きで置いておける
- 変な装丁で目立てる
といったものがあり。
デメリットとしては、
- 入れ替えが面倒
- プログラムはgithubに上がってるやつを持ってきたほうが早い
- 変な装丁とリング部がジャマ
- 原価が無駄に上がる
- 製本にめちゃ時間がかかる
といったものがあるかと思われます。
しかしながら、この宣伝文句が言える気持ちよさは、なにものにも代えがたいでしょう。
『ポストモダンのポリアネス tech. 』創刊号は、バインダーが付いて500円です!