続・ゆゆ式MANIAC 4P25 4日目 「カバンは扇子」
3日目 「4コマ漫画に色彩が生まれる瞬間、そしてそのフィードバック」
結局、某t氏に連絡は付かなかったので思い出しながら書いていく。
4P25 4日目 「カバンは扇子」
「俺が思いつくくらいだから既に30人は言ってると思うけど、」
また変な前置きをしてt氏が話し始めた。
「フィクションにおける女子学生のカバンは、落語の扇子と同じだって理論はそろそろ世間に認知されてもいいと思う」
少なくとも私は、その30人の言説には出会っていないようだ。
今回はすぐに理解できるものだが、新規性はそれなりにあるように思える。
t氏曰く、
- 彼女たちが自然に持ち歩いているもの、それがカバン
- そのため、キャラ付けの小道具として有効活用できる
- むしろ登校・帰宅シーンでは持っていないほうが不自然なので画面内に描かざるを得ない。であれば、そこに工夫を入れ込むのは理に適うものだ
とのことである。
確かに、高遠るい著『シンシア・ザ・ミッション』でも鉄板を仕込んだ通学用カバンは、女子高生で不意の戦闘が予想されるシンシアが自然と持ち歩けるアイテムとして何度か活躍している。
また、カバンと言えば『けいおん!』シリーズでの演出は印象に残っている人が多いのではないだろうか。
律の通学カバンを背負うキャラ付けを始め、卒業組と梓との断絶の演出にも使われている。
けいおん!! 第24話の演出の解説 断絶の表現について - karimikarimi
http://d.hatena.ne.jp/karimikarimi/20100918/1284789298
下は劇場版での図。
話を4P25に戻そう。
この論自体は前々から考えていたものの、コマのショットがゆずこ達の持つカバンを基準に決められていたため、ちょうど関連性がありそうだから出てきたものらしい。2〜4コマ目は縁が両手で下に持つカバンを基準にしたらまた違うショットになっていただろうと指摘する。
ところで、私は今まで気にしたことがなかったが、縁がカバンを持つシーンを見てみると、3巻での2年生進級後は常に両手で下に持つ格好になっている。
1,2巻では下に持ったり右肩に下げたりと安定しないが、何か肩を大事にするように唯から言われたのかもしれない。
参考:http://blog.livedoor.jp/maizuru_baseball/archives/3720671.html
『ゆゆ式』はあまり各個人の持つ道具ではキャラクターを主張しない作風*1だと思っていたが、カバンの持ち方に現れている部分があったと知って、自分の読み込みの浅さにため息が零れた。
余談
今日の記事のために劇場版けいおん!を見ていたら珍しいアイテムを見つけたので紹介しておく。
Rader SEED消しゴム
ケースの角が丸く切り取られていないが、配色を見れば間違いないだろう。
MONOでないところに渋さを感じた。
けいおん!と出てくる道具の関係性については、そもそも唯がギターにレスポールを選択するところからも色々と述べるものがあるが、それは音楽モノの宿命だとしても、澪のヘッドホン(AKG-701)や律のシャープペンシル(LAMY)を始めとして道具に拘っている作品であることが窺い知れる。
『氷菓』にはRollbahnが出てきたので、京都アニメーションがそういう会社であるだけとも言えなくはないが。
(参考:http://ameblo.jp/mint-gre-en/day-20121002.html)
けいおん!wiki 作中登場の小物他
http://www42.atwiki.jp/keionbu/pages/19.html古典部シリーズ 氷菓 wiki 作中登場の小物他
http://www34.atwiki.jp/kotenbu/pages/16.html
ちなみに私は、消しゴムはフォームイレイサーかAir-IN派である。
宣伝
4P25の効果なのか、微妙に売れてます。ありがとうございます。
ポモアネスの通販は以下のリンクからどうぞ。
vol.2
http://alice-books.com/item/show/1677-2
vol.1
http://alice-books.com/item/show/1677-1
・・・・・・
明日が最終日。
でもt氏と話したことは今日の分で終わりじゃなかっただろうか。
自分が語りたいこと、語るべきことを何か忘れてしまっているような気がする。
なぜ私は明日まで4P25が続くと考えていたのだ。
思い出せない。思い出せない。
次回、テーマは「」
1日目 「4コマ漫画のカメラワーク」
2日目 「0コマ目の想像力」
3日目 「4コマ漫画に色彩が生まれる瞬間、そしてそのフィードバック」