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esujiがアニメ・漫画について書くブログ。はてなダイアリーから引っ越してきました

アニメ『ゆゆ式』最終回に寄せて── 原作厨からの何某

先日、アニメ『ゆゆ式』の最終回が放映されました。
各話ツッコミをようやく3話まで終えた本ブログですが、お礼の言葉だけは早めにと思ってこの記事を書いています。
ただの思い出語りと色んな物の整理になっていると思いますがそこはご愛嬌。


アニメが終わったからではなく、
次に繋げるために。
少しだけお時間を頂ければ幸いです。

アニメスタッフと私

私にとって『ゆゆ式』アニメスタッフの方々というのは、非常に羨ましい存在であったのです。


仕事として時間をかけながら、お金もかけながら、また原作者の三上小又先生から作品解説も頂けながら『ゆゆ式』について携われるなんて、世界一幸せな人種なのではと思うほどです。


代償として、キャラクターコミュニケーション描写の最先端であり極北を走るような漫画作品をアニメーションとして再構築しなければならない。萌え4コマを読み始めた当時から3年間、『ゆゆ式』に触れ、考え続けてきた私からみても、「(人類には)まだ早いのでは」と思えるミッションでした。最悪の場合、「私は原作厨なので、アニメのことは知らんな」という自分専用の逃げ道まで用意していた程です。今から思うと最低の言動ですが、それくらいしないと心を保てそうになかったのです。それだけ自分の中で大切な作品です。


そんな心配をいとも簡単に打ち破ってくれたアニメスタッフには素直に感嘆し、感謝し、それなりに嫉妬もします。
こういう表現できたかーとか、アニメとしてはこういう回答かーとか。素晴らしい音楽とか声優さんとかめっちゃ動かせる作画勢とか。くそう、くそう(C.V. 赤崎千夏)。


まだそんなに見返してない話数に関しては、納得のいかない部分もあるにはあるのですが、全体的に込められた作品への愛の総量は疑うべくもないので、とりあえずは各話ツッコミでその愛を拾い続けていきたいと思います。
・・・というか夏コミまでに間に合わないといかんのですけどね。

今までのこと

沿革やらなんやらを書こうと思ったものの、大切なことはだいたい書いていたという。
過去の自分は本当に偉いなーって思います。


・『ゆゆ式がアニメ化するんだが俺はどうしたらいい?』 序章 - マンダリンオレンジ
http://d.hatena.ne.jp/esuji5/20120829/1346248643


萌え4コマのタイトルといえば「ひらがな4文字(+記号)」という印象は正しいか - マンダリンオレンジ
http://d.hatena.ne.jp/esuji5/20120918/1347948837


・『ゆゆ式がアニメ化するんだが俺はどうしたらいい?』 萌え4コマを語る前提について(要約版) - マンダリンオレンジ
http://d.hatena.ne.jp/esuji5/20121113/1352821293



・続・ゆゆ式MANIAC 4P25 1日目 「4コマ漫画のカメラワーク」 - マンダリンオレンジ
http://d.hatena.ne.jp/esuji5/20130218/1361197953


・アニメ『ゆゆ式』PVの歩き方をコマ送りしてみた - マンダリンオレンジ
http://d.hatena.ne.jp/esuji5/20130403/1365001127
・アニメ『ゆゆ式』のPVと原作を並べてみただけ - マンダリンオレンジ
http://d.hatena.ne.jp/esuji5/20130408/1365428837


・2番目に遅い『ゆゆ式』1話感想─アニメの出来を死ぬ程心配していた原作厨の目線から─ - マンダリンオレンジ
http://d.hatena.ne.jp/esuji5/20130415/1366039893
・アニメ『ゆゆ式』2話について基礎的なツッコミをするだけ - マンダリンオレンジ
http://d.hatena.ne.jp/esuji5/20130513/1368467177
・アニメ『ゆゆ式』3話について基礎的なツッコミをするだけ - マンダリンオレンジ
http://d.hatena.ne.jp/esuji5/20130623/1372009553



これだけ1つの作品について考えてるのも気持ち悪い奴だなあと、
エントリや同人誌用の文章を書きながら思うことはしょっちゅうです。
それにもだんだん慣れてくるのがこわいです。

考察とかなんとか

私にとってはアニメが「終わった」と言うよりも「出揃った」という気持ちであって、完全には見えなかった全体の流れについてようやくなんか言えるぞー、という感じなのですが、


「1年生の春から始まって、2年生の夏で終わったことについて」とか


「アニメ『ゆゆ式』はあの空に繋がっているんだ」とか


「原作では1年生を2年分、2年生を3年分ループしている構造からアニメでは12話連続の構造になり、2年生の冬にあったエピソードを前倒ししてまで12話の中に入れてきたことのキャラクター擁立性の工夫」とか


「最近、色んな人が言ってる『ルールを更新していく作品』っていう論は『GJ部』なんかの物語に比重を置かない作品にも言えることで、その場合はルールの提示を丁寧かつ慎重に繰り返していく必要があるよねその技法は秘匿されることが多いからもうちょっと視聴者の立場から解き明かしてもいいのかもしれないしそうしないとそこに付いていけない視聴者がかわいそかわいそなのです」とかとか、


そんな話は、別に私が書くまでもなく世に出てくると思いますので、しばらくは様相を見守りたいと思います。

まとめ

まとめると、本エントリの言いたいことはシンプルです。


ゆゆ式』アニメ化、ありがとうございました。


原作厨から、万感の思いだけ込めて。