マンダリンオレンジ in hatenablog

esujiがアニメ・漫画について書くブログ。はてなダイアリーから引っ越してきました

本棚のマイノリティから自分の本質がわかるかもしれない、という話

大仰なタイトルですが、漫画の話をもとにして、物語の考え方について話したいと思います。
僕の話なんですが、最近だと超能力やら魔法やらの異能力バトル系の話には、なかなか食指が動かなくなりました。
幼稚園の頃から高校生ぐらいまでジャンプは読んでて、ドラゴンボールハンターハンター、ワンピース、NARUTOなどの大きなタイトルから大して有名にもならずに打ち切られていった作品たちまで、様々な作品に触れてきたので、新連載が始まっても「また似たような展開で話が進むんだろうな」と思うと気持ちが萎えてしまうのです。
どんな時代でも、少年誌ならばその需要は多いのはわかりますし、単に自分の嗜好が変化したのだろうということで多少寂しくとも仕方のないことだと思うにあたりました。


そう考えるようになってから自分の漫画の本棚(多いときでも300冊程度でしょうか)を見回してみると、やはり異能力バトル系の漫画は少ないのです。・・・・・・ん、待てよ・・・・・・少ない?自分でも意外だったのですが、少ないだけで0ではないのです。たまにですが、整理と称してもう読まなそうな漫画は売っているので、その選別を潜り抜けてなお、その異能力バトル系の漫画は我が家の本棚に収まっているのです。


そこで考えたのが、この生き残った自分の中でのマイノリティジャンルがどのような作品なのかを紐解くことで、自分が物語の何を重視して漫画を買っているのかがわかってくるのではないかということなのです。


自分のマジョリティからの分析は簡単です。きらら系が多ければ、かわいい女の子を見ながらほんわかしたいとか、福本伸行作品が多ければ、ざわ・・ざわ・・したいとか(てきとうすぎますね)。


しかし、実際にはそこまでマジョリティがはっきりするほど偏ったジャンルで漫画を買う人ってあまりいないのではないでしょうか。世の漫画好きを称するような人々は(僕も含む)、自分のアンテナに引っかかった漫画を次から次へと買い漁っているのではないかと思います。


そんな中ではっきりとマイノリティとわかる漫画を分析することで、自分の買い物の参考になる基準が出来上がるかもしれません。
ただし、青年漫画の中にぽつりとある少女漫画などでは、逆のベクトルすぎて惹かれたための購入、という結論に至ってしまうかもしれません。あ、でも、それはそれで分析の価値アリ、なのかな。




というわけで一般的な話は終わります。
マイナーなタイトルの漫画だと思うので説明に入れた方がわからなくなるのではないかと思い、具体例は分けて書くことにしました。
現在、引越しを控えてけっこう大胆に漫画を整理しているのですが、それでも残っているのが「ナツノクモ」、「惑星のさみだれ」、「とある科学の超電磁砲」の3作品でした。
統合して分析してみると、共通の特徴としては『キャラの心情がきちんと描かれている』でしょうか。前の2作品については作者の意思がしっかりと漫画の中で表現されているというところも大きいと思います。個別になら語りたいことはまだまだあるんですが、長くなるのでこんなもんで。


あくまでこれは僕のアンテナに引っかかって、かつ、単行本を買おうと思える程度におもしろかった漫画だったというだけで、他の異能力バトル系漫画がおもしろくねーよと言いたい訳ではないことを付け加えておきます。最初に書いたとおり、読んでみるまでのハードルがちょっと高いだけなのです。(読んでみたらおもしろいじゃねーか!という思いにかられるのは、恥ずかしながらよくあることです・・・・・・。)


また、異能力じゃないバトル漫画って何よ?と聞かれるとロボとか戦闘機ものとかかなあと答えられるのですが、人と人が戦うとなると、「拳児」ぐらいしか浮かばないですねえ・・・・・・。「最強の弟子 ケンイチ!」ぐらいならともかく、バキシリーズや「シンシア ザ ミッション」まで行くと異能力?と首を傾げざるをえないせいです。


別に異能力バトルでなくても、こてこての萌え系を例に挙げてもよかったんですが、どこまでを萌え系の定義にするかが難しいですし、「エルフェンリート」と「シンシア ザ ミッション」から統合して考えてしまうと、『暴力』と『萌えの皮をかぶった何か』しか出てきません本当に(ryな結果になりそうなのでやめました。
まあ、このエントリは超電磁砲の3巻がおもしろかったので、何か書きたかったのがきっかけなので。


ナツノクモ 1 (1) (IKKI COMICS)惑星のさみだれ 1 (1) (ヤングキングコミックス)とある科学の超電磁砲 1―とある魔術の禁書目録外伝 (1) (電撃コミックス)CYNTHIA THE MISSION 1 (1) (ZERO-SUM COMICS)