マンダリンオレンジ in hatenablog

esujiがアニメ・漫画について書くブログ。はてなダイアリーから引っ越してきました

『ゆゆ式がアニメ化するんだが俺はどうしたらいい?』 萌え4コマを語る前提について(要約版)

(いい加減に省略されることとなった、小説風の導入が入る予定だった場所)



この文章は、萌え4コマについて何某かの言及をする際、僕の中で最早当然と感じている部分(ここでは前提と呼ぶ)があるせいで、言説の表面しか受け取られなかったり数割も意味が通じていなかったりしているのではないかという危惧を最近感じるために記すものである。
1に萌え4コマを読む人の特性、2に、ジャンルとして優れている点、3に僕が言うところの「萌え」とは何かということについて書いていこうと思う。

・・・思ってはみたものの、2の途中まででやたらと長くなってしまったので、まずは要約版を出してみて世間の意向を問いたい。


1.萌え4コマを読む人の特性

  • 女の子が可愛ければいいというだけの人は多分いない(そうであれば他雑誌やラノベの方が実現可能性が高い)。
  • 漫画はそれなりに読んできた人で、自分で良し悪しが判断できるレベル。
  • そこから考えるに、ライトなきらら読者なんて存在するのだろうか?という疑問は前から思っている。
  • ラノベ的な記号の押し付け、単一の様式から抜け出せないストーリー漫画等に希望を見出せない(これは僕だけかも)。
  • そうでない人はこっち(萌え4コマ読み)に来るにはもったいない。(選民思想?)
  • そんなわけで無理に萌え4コマを勧めても広まらないだろうという客観に至っている(諦めずに普及活動を頑張りましょう)


2.ジャンルとして優れている点

  • 時間や場面の跳躍が許される点やストーリー4コマとしての利点については他の方に譲る。(きっと誰かが書いてくれてる論)
  • 個人的には、比較によって作品間の差異を明示できる点が面白いと思う。つまらない作品はあるが、(比較により)よりよい作品を考えるに当たっての参考にならない作品はない。
  • 他ジャンルとの比較もしやすく語り口のポイントが多い。
  • つまらなさへの耐性ができ、寛容さが持てる。
  • その寛容さは他ジャンルにも適用できるため、つまらないと思える作品に怒ったりしなくなって豊かなオタクライフを過ごせる。


3.僕が言うところの「萌え」とは何か

  • 原作付きでない限り、キャラ達は読者にとってストレンジャー(見知らぬ他人)である。
  • 何を話し、どうコミュニケーションを取っていようがどうでもいいところからのスタートである。
  • そこから読者へのアピールを行い、読者にとってキャラが(行動やその原理を解りたいと思える)知り合いのような関係に至っていることが、「キャラに萌えている」状態であると考える。
  • 伊藤剛テヅカ・イズ・デッド』における「キャラ」と「キャラクター」の違いでいい気もしている)
  • なんにせよ、その状態への転換には外的要因が必要である。それが他愛のないおしゃべり描写だったり、ちょっとした物語性の中での成長であったり、柱での自己紹介だったりする。
  • 「キャラに萌えている」状態で作品を読み直すと、何倍も面白く感じる。ストレンジャー or Notの違いである。この現象はよくあることなので便利に使うために名前を付けておきたいぐらいである。
  • そもそも萌え4コマにおいては、外見の記号的な萌えを押し付けてこないことが多いので、一般的な(?)「萌え」の定義からは外れるように思える。考えてみると不思議な気もするが、一枚の絵の可愛さで「萌え」を勝ち取れるジャンルではないのである。
  • 昨今、ファミリー系4コマ雑誌にも萌え系絵柄の作品が侵食しつつあるが、上記の定義を踏まえて「萌え」系とファミリー系を分けるとすると、前者ではキャラクターのコミュニケーション描写によって更にキャラクター性の補強を図り、後者ではキャラクター性を活かして作品中にある設定・描くべき主題・物語を回していく印象が(少なくとも雑誌別に見れば)ある。とはいえ、完全に区別することはなんにせよ難しいだろう。



・・・あまりに率直に書きすぎたせいで色んな人に怒られそうな気がする。
説明が足りないせいで結局曲解される項目もあるかもしれない。
要約版と言いつつ、完全版がこのまま出ない予感もしている。
でも、萌え4コマを読み始めて2年半、色々と思ってたことがぐるぐると頭をまわっていた状態なので、こういうアウトプットは必要だったのだと思う。

ところでの話

上とは全然関係ないんですが、「RtRT」という自分のTwitter発言を公式RTした人が直後にどんな発言をしているかが分かるサービスを始めました。
http://pori.island.ac/php/rtrt
作者自身も楽しんでログを読んでます。ジッサイ便利。
独自ドメインを取ってサーバの引越しが済んだら、ちゃんと何か書こうと思います。