ニートの19歳女の子にトリコを読ませたら感動して泣かれた話
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:ニートの19歳女の子を札幌『紀伊国屋』に連れてったら感動して泣かれた話*ホームページを作る人のネタ帳
どうでもいいエントリの名前を決めるためにホッテントリメーカーで遊んでたら、このネタがあってついつい反応してしまった。ついでに読み返してみたらやっぱりおもしろい話だ。特に、
また、これまで引きこもりしていた彼女を、今一度外につれて出る事が大切だと思い、私は1冊の本は買ってあげるから好きな一冊を選ぶように進めました。
という指導の部分は素晴らしい。加えるなら2900円の自腹を切ったこともw
しまぶーのジャンプでの新連載「トリコ」が凄いなあという捻りのない話
おかえりなさい、そしてやっぱりここがあなたの居場所です。
と思った後はただひたすらに嬉しかった。ジャンプらしいノリで巻頭カラーを2週間突っ走ってくれたから。「幕張」とか「ボボボーボ・ボーボボ」なんかがやってたころのジャンプを思い出せた。素直にありがとうと思う。*1
内容は未知の生物を獲って食べるというグルメファンタジー(?)。モンスターハンターの影響ですね、わかります。*2
「世紀末リーダー伝 たけし」からの成長を感じたのは、ただ単におもしろそうな生物を考えて出していけばいいというだけでなく、実際に存在する動植物の特殊な生態にも触れて、ウソの世界に現実世界の読者をぐいぐいと引き込んでいること。
例えば、海面に繁殖するマングローブは葉の部分で塩分を外に出しているから草食動物もその葉を食べない、とか口の中にバクテリアを飼っている動物がいて・・・・・・とか(手元にないのでアバウト)。
現実の物事から出発してフィクションを作っていくというのはよくとられる手法だけど、「トリコ」の場合は、さっきも書いたようにウソと現実の世界をごちゃ混ぜにして、その世界観に読者を引き擦り込みたくてやってるように感じる。*3
これが更に発展すると、バキの様な世界観になるんだろうな。登場人物は実在の人物から始まっていても、大人の男一人を背負った人間が川を走って渡ったり、バケツ一杯の果糖と水を飲んで寝ると驚異的な速さで疲労が回復したり、シャオリー!シャオリー!だったりする。
フィクションだ!とは分かっていても、このキャラならやりかねない、やってみれば実はできそうだ、と思わせるリアリティ(説得力ともいいます)を叩きつけられるのがバキの魅力である、という話*4なんだけど、ここまで来れたらハンタやジョジョに並ぶくらいのすごさだろうねえ。
これからも3倍わくわくの期待値で見届けていきたいと思います。友達の買ったジャンプを読ませてもらってですがね。
そういえばエムゼロに続いて初恋限定。も終わってしまったんですね。両方とも内容はよく知らないのですが、ジャンプでの実績もある作者達だっただけに、現状でのジャンプにおけるラブコメの厳しさを感じざるを得ません。やはり、アニメ化されたり主人公の性転換ネタを3週間以上もひっぱったりしなければやっていけないのでしょうか。
一部で"腐女子ジャンプ"と呼ばれているのが最近は笑えません。